川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称『釣師ハマちゃん!』こと川村と申します。
今回は「雨樋(あまどい)」についてお話します。
冬の積雪や強風などで傷んだ雨樋を放置することにより、梅雨の長雨で雨漏りを引き起こし雨樋交換の他に雨漏れ修理にも工事費が及んでしまった!。・・・などとならないように梅雨入り前のこの時期に、雨樋の点検を実施しましょう。普段は気にもしない「雨樋」の存在とおっしゃる方が多いですが、雨樋は365日24時間、皆さまのお家を守ってくれています。雨樋(あまどい)に不具合が出ても、大したことはないと思って放置すると、お家に大きなダメ―ジを与えることも!。そこで皆さまが正しく雨樋の交換時期を判断できるお手伝いとして、雨樋に関する「豆知識習得と点検の方法」についてお話しします。

<今回お話しする主な内容>
◎雨樋に関する豆知識
 〇雨樋の役割
 〇雨樋の種類と比較表(形状・タイプ別、材質別)
 〇雨樋の部位名称説明
◎雨樋の寿命を判断する3つの方法
 〇設置年数のチェック「経年劣化」
 〇晴れの日に行う「変色・歪みチェック」
 〇雨の日に行う「機能性チェック」
◎次回予告
 〇今回の記事より雨樋の修理or交換をお考えの方へ!

 

1. 雨樋に関する豆知識

(1)雨樋の役割(雨樋は住宅を守っています!)
雨樋は何のために設置されているか、皆さんご存知ですか?
雨樋の役割は「住宅の耐久性を高める」ことです。具体的に言うと、雨樋は雨水の侵入で建物が腐食することを避ける重要な役割を持っています。
雨樋が本来の機能を失うとどうなるでしょう?
雨樋から漏れ出た雨水は軒(のき)をつたって外壁や地面へと流れて、住宅の土台部分にダメージを与えます。外壁の内側へ入り込んでしまうとカビが発生したり住宅を腐食させたりと、被害が拡大することもあります。また雨水が屋根から地面に直接落ち地面に溝を作り、建物の基礎廻りを不安定にさせてしまいます。

住宅が劣化する最大の要因は「水の浸入」です。
その防御として雨樋は降ってきた雨水を隅に集め、地面の排水口へと排水することで住宅を守っているのです。雨漏りしていないからと放置せず、早め早めに補修、交換を行いましょう!

(2)雨樋の種類(形状・タイプ別、材質別)
ここでは、皆さまが雨樋交換を依頼する際に知っておきたい基本知識として「雨樋の種類」や「価格帯」についてご説明します。

〔 形状・タイプ別 〕

〔 材質別 〕

上記の主な雨樋を材質別に、比較してみました。

〔 材質別比較表 〕        ※雨樋1本は3.64m

(3)雨樋の部位名称説明
雨樋は複数の部品に分かれており、それぞれ重要な機能を備えています。

 

2. 雨樋の寿命を判断する3つの方法

上記の1では、皆さまに雨樋に関する基本的な知識を習得していただきたく「雨樋の役割・種類・特徴・部位」等を中心にご説明しました。雨樋は被害の状態により「修理・部分交換・全交換」が必要になるため、雨樋被害状況の種類や原因を正しく把握する必要があります。
そこで、今度は習得した知識をもとに、皆さまが実際に雨樋の点検を実施し、「雨樋交換が必要か否か」を正しくご判断ができるよう「雨樋の寿命を判断する3つの方法についてお話しします。

(1)設置年数のチェック「経年劣化」
まず簡単なチェックとしては雨樋の設置年数です。雨樋は1回目は新築時に取付けられます。
よって一度も雨樋を交換したことないということであれば、「築年数=雨樋の設置年数」となります。雨樋は常に外で雨風にさらされ、紫外線の影響も受けているので、年月が経つにつれて少しずつ劣化が進んでいます。一般的な日本の塩ビ(プラスチック製)の雨樋の寿命は自然環境にも左右されますが、約20~25年くらいなので、まずはこの年数を目安としていただきたいと思います。それ以降になってくると、金具のグラつきや腐食、つなぎ目の接着の剥がれ、雨樋そのものの劣化による破損など、さまざまな影響が出てきます。この年数以下で不具合があるということは「施工不良」か、台風などの「自然災害の影響」と考えられます。台風などがきっかけで全体的に破損する恐れがあり、雨樋や部品が落ちたり飛ばされたりと危険を伴うこともあるので、「壊れてからでいいか…。」と放置してしまわずに、交換時期が近いようであれば業者さんに点検してもらうのがオススメです。

(2)晴れの日に行う「変色・歪(ゆが)みチェック」
次は見た目です。雨樋は日に当たり劣化をすると色が褪(あ)せてきます。近年の物は色褪せがしにくく良い製品が開発されてきましたが、過去の製品には変色が多くあります。特に「日の当たる部分」と「当たらない部分」に変色の差があるものです。南面と北面(あれば北面の下屋根)の色の差を比較し、明らかに色の差がある場合は気にかけるべきだと思います。また建物を遠くから見て軒樋(横樋)の傾斜を確認するのも忘れないでください。雨樋は、突風や台風などの暴風雨の影響で歪んでしまう場合があります。大雪が降ったときも、屋根に積もった雪が落ちる時に雨樋を歪ませてしまうことがあり、金具が外れて雨樋が垂れ下がってしまうといった深刻なケースにも発展しかねません。

(3)雨の日に行う「機能性チェック」
こちらも見た目ですが、実際に雨樋が機能をしているかをチェックします。雨の日に外へ出るのは面倒なものですが、雨樋の機能をチェックするにはこれ以上の方法はありません。特に強めの雨の時は絶好のチャンスです。傘をさして建物を一周しながら十分注意して確認をしてみてください!

【チェックのポイント】
※雨樋が破損し雨水が溢れ出ている!
(特に建物の角の部分は雨水が多く集まる場所で軒樋の性質上、破損しやすい場所)
・雨樋が破損していないのに雨水が溢れ出ている!
(※雨樋の詰まりが原因です)

◆参考1◆ ・・・ ※雨樋の破損は何故起こるの?
雨樋の破損原因として、傾斜不良・経年劣化・施工不良・自然災害が考えられます。
経年劣化が起こると、戸雨樋を支えている樋吊が樋吊が錆びて取れ、雨樋が支えられなくなり傾斜不良にもなりえます。曲がりの部分では樋が外れ、機能を果たしていない場合もあります。雨樋の破損原因で一番多いのが、自然災害(屋根の積雪や台風)による被害です。

◆参考2◆ ・・・ ※雨樋の詰まり何故起こるの?
普段は見えにくいですが、雨樋の中には泥やホコリなどが溜まっていることがあり、時間が経つにつれて増えていきます。さらに、雨樋の内部にカビやコケなどが発生すると雨水の排水が邪魔されて雨水が溢れてしまい、本来は水が落ちてこないところで雨漏りが発生してしまいます。また、雨樋の近くに高い木があれば落ち葉や枝が入ってしまう可能性が高く、ほかにも虫や動物の死がい、鳥の巣、風で飛ばされてきたゴミなどが詰まりを起こすこともあります。ほとんどの場合は掃除をすることで問題は解決しますが、長い間放っておくと雨樋のゆがみへと発展し、交換が必要になってしまうことがあるので注意しましょう。

 

3. 次回予告(雨樋交換を行う方へ)

最後までご閲覧いただきありがとうございました。
今回の記事を参考に雨樋点検を実施した結果、雨樋の交換が必要と判断された方へ次回の記事について告知したいと思います。次回は雨樋交換工事の「タイプ・手段・費用」等、雨樋交換工事を行う際に役立つお話をしたいと思います。

*タイプ ・・・ 修理可能 ⇔ 一部交換 ⇔ 全交換
*手段 ・・・ 火災保険が適用にならないか?
     (弊社で工事した過去事例を交え)
*費用の相場 ・・・(修理・一部交換・全交換)、足場 等

 

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