普段は、あまり気にかけることは少ないと思いますが、壊れた雨樋をそのまま放置しておくと、
雨樋修理・交換の費用のほかに想定外の費用が発生する事態につながります。
そこで今回は、このようなトラブルを防止する為に、雨樋の役割、壊れる原因、雨樋修理や交換
工事の重要性につきましてご説明させていただきます。
1.雨樋の役割と早期補修工事の重要性
雨樋は、雨水の侵入で建物が腐食することを避けるという役割を担っています。
屋根に降り注いだ雨水を集め、地上や下水に排水させるたいへん重要な役割です。
雨樋の壊れをそのまま放置しておくと、屋根から雨水が直接地面に落ち、地面に溝を作ったりして
建物の基礎回りを不安定にさせ、ご自宅の老朽化を早め最悪の場合には、住宅の建て替えという
大きなしっぺ返し食らうことになり兼ねませんので、その前に雨樋の定期点検を厳重に行い異常を
発見しましたら、すぐに雨樋の修理、交換工事を依頼することが重要になります。
2.雨樋が壊れる主な原因
〔原因1〕 ・・・ 経年劣化している
〔原因2〕 ・・・ 雨樋の継ぎ手の隙間や劣化がある
〔原因3〕 ・・・ 風や雪などの影響
それでは、それぞれの原因について説明します。
2-1. 経年劣化が原因の場合
通常、雨樋の寿命は20~25年です。それ以上経過していて雨樋に穴が開いていたり、外れてい
たりして雨水漏れがあるようなら、経年劣化と考えていいでしょう。
すぐに雨水漏れが発生してしまうので、速やかに業者へ連絡し雨樋交換工事をお勧めいたします。
2-2. 雨樋の継ぎ手が原因の場合
雨樋の継ぎ手が外れて雨水が流れ出ている場合は、接着不良や経年劣化が原因です。
この場合も、速やかに業者へ連絡し雨樋修理工事をお勧めいたします。
また20~25年以上経過しているのであれば経年劣化の可能性が高いので全体の雨樋交換工事が
必要になります。
2-3. 風や雪などが原因の場合
突風や積雪が原因で雨樋が損傷、歪み、落下する被害です。
このケースの場合は、火災保険の「風災補償」・「雪災補償」で補償される場合が多々ありますので
ご加入の火災保険の内容をご確認ください。
上記のような事態には、速やかに業者へ雨樋交換工事を依頼してください。
火災保険に加入済みの場合、雨樋交換工事費用がほとんど火災保険の「風災補償」・「雪災補償」
で適用されますので、ご加入済みの保険内容をご確認ください。
☆ご参考・・・「風災補償」・「雪災補償」とは
ここでいう補償とは「風・雪」によって雨樋の破損、歪み、外れや落下などの損害が生じたときに
保険会社がその損害金額(修理費用)をカバーすることをいいます。 つまり、「風・雪」によって
雨樋修理が必要になった場合は、保険会社がその雨樋修理費用を負担してくれるワケです。
※詳細説明は当ホームページの ☞ “火災保険適用”をご確認ください。